5月30日(月)31日(火)の2日間にわたって、グループホーム見学を行いました。
1日目の5月30日は、市内でも歴史のある報恩学園に8名でお邪魔しました。
ここでは宿泊型自立訓練施設の「のぞみ寮」と、
共同生活援助「くるみ寮」を見学させていただきました。
「のぞみ寮」では、各自職場に通勤しながら独り暮らしやグループホームでの生活を目指して
円滑に自立できるよう支援が受けられます。夜間も当直の方がおられ、住居費は無料とのことでした。
1階に食堂と男子用個室10室、2階に女子用個室10室があり、独身寮のようなイメージですが、
ここで2年間自立に向けた支援を受けた後、グループホームや独り暮らしに移行していきます。
高等部卒業後の10代の方が多く利用しているそうですが、年配の方もおられるようです。
「くるみ寮」は市内16か所のグループホームと5か所のサテライトで生活している方の
サポートを行っています。
今回はその中のひとつ、民間の住宅を借りあげた、ごく一般的なグループホームを見学しました。
ここは朝夕の時間帯だけ世話人さんが来てくれますが、夜8時以降は本人さんたちだけになり、
緊急のときは電話で連絡することになっているそうです。少人数でアットホームな感じです。
5月31日は「北野3条ハウス」を9名で見学しました。
ここは1階は身体障がい者も暮らす一般賃貸住宅ですが、
2階が知的障がい者のグループホームで男女7名が生活しています。
居宅介護事業もやっていて、重度の方もヘルパーの身辺介護や余暇支援を受けながら
生活しているとのことでした。夜間も支援員が1名常駐しています。
我が子がグループホームで生活する場合、気になるのが金銭面ですが、
どちらの施設の方も、本人さんに多少収入があればいいが、2級年金だけでは苦しい。
1級年金があれば何とか…というお話でした。
また、人員配置、特に夜間の配置にはどちらの施設も苦心されているようです。
今回「北野3条ハウス」には、ここを利用されている方の保護者も参加されました。
誕生日会などもあって、楽しく暮らしている
今では家よりもなじんでいるようで、こちらが淋しいくらい
などの感想を話してくださいました。
グループホームにいずれは我が子も…と思いつつも、なかなか1歩踏み出せないでいる保護者には、
ちょっと将来を考えてみるきっかけになった見学会でした。