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発達障がいの生徒への支援に関する調査報告

2016年02月03日

教育施策推進部では、かねてより発達・知的障害を持つ子どもの進学について

色々と模索してきましたが、昨年10月に札幌市内及び近郊の普通高校における

発達障害児の受入れ状況を把握するための調査を行いました。

公立54校、私立30校 計84校へ発送し、公立26校、私立13校、計39校からの

返送があり、回収率は46.4%でした。

アンケート結果は以下のとおりです。

(アンケート調査集計結果報告書はコチラから)

このアンケート結果を見て、発達障害の生徒が「在籍している」「過去に在籍し

ていたことがある」(問1)と回答した学校が半数以上ありました。

受験に向けた個別相談(問2)では「用意している」「今後は用意したい」入学

試験時においての特別な配慮」(問3)については「している」「今後したいと

考えている」という回答もそれぞれ半数以上あり、配慮がされていると感じました。

また、入学後の高校生活において特別な配慮をしているか(問4)については「して

いる」「今後はしたいと考えている」という回答が半数以上あり、障害特性に配慮し

た進路指導(問5)についても「行っている」「今後は行いたいと考えている」との

回答も半数近くありました。

また「特別な配慮をしていない」(問2、3、4、5)との回答であっても「事前に相談

があれば配慮したい」や「教員間で共通理解したうえで、(発達障害児への配慮だけで

はなく)どの生徒にも相応の指導をしている」など様々なコメントがあり、昨今の発達

障害児の増加に伴い、公立・私立共に、相当の配慮を行っている学校が多いことがわか

りました。

その他のコメントでは「事前に中学校を通じて、連絡をしてくれれば相談に応じる」

「発達障害があるからといって、受験に不利益が生じる事はないので、必ず事前に相談

してほしい」「入学できれば良い。という安易な進路指導ではなく、入学後の学校生活

を見据えての進路指導を中学校には望みたい」などの要望も多くありました。

今回のアンケート結果を見て、今までの保護者間での口コミからでは、見えなかった現

状が把握できたのではないかと思います。

 普通高校への進学は、受験をしなければなりませんが(一部私立を除く)、今後の高校

進学への選択の幅が広がるのではないかと思うので、教育施策推進部として、情報を提供

していきたいと考えています。

最後に、ご多用の中、アンケートにご協力してくださった各高等学校の皆さまに感謝いたします。

 

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