9月12日(土)いんくるにて「企業就労している先輩の話を聞く会」を行いました。
NPO法人きなはれ 就業・生活応援プラザ【とねっと】にコーディネートをお願いし、地域活動支援センターわーくカフェ・ジョイン『語り部の会』の3名の方にご協力を頂き貴重なお話を伺いました。
【とねっと】は企業就労している方が対象で“障がいのある方の働きたい・働き続けたい”その想いをかなえるための相談支援機関であり、余暇支援として【わーくカフェ・ジョイン】の運営もしています。
始めに重泉センター長から【とねっと】の事業内容や役割・実際にどのような支援(面接練習・履歴書の記入法・面接同行等)かを事例を交えて話され、就職は受かることよりも働き続けることの方が大変であるとおっしゃられる通り、きめ細やかな支援をされています。
又、働いている障がいのある方が集い、余暇を楽しむ場として運営している【わーくカフェ・ジョイン】についても説明して頂きました。
今回ジョインを利用している《語り部の会》メンバーの、村上晶子さん(事務職)・吉見淳二さん(パソコンのデータ消去・ネット販売)・山根康裕さん(データ入力)が働く先輩として体験談や後輩に伝えたい事をお話して下さいました。
転職を経験し今の職に就くまでの苦悩や障がいを受け入れるまでの葛藤・今の職場での仕事内容や周りのサポート体制(上司との関係)等を話されました。
3人の方に共通していることは、自分の得手不得手が分かり、仕事の様々な場面で得意な事を工夫しながら苦手な事を克服する努力(言葉だけでは理解しにくいことは視覚化・自分専用の仕事マニュアルの作成・上司に仕事や体調面での相談)を惜しまず仕事に向き合っているということを感じました。
一人暮らしをされている方の節約術や生活上の自分で決めたルールは、主婦である私には耳の痛いお話しであると同時に真似したいお話でした。
皆さん、障がいを受け入れ、障がい者として自信を持って仕事されている姿には、これから就労を考えている後輩の刺激となり、社会へ出るために必要な事をたくさん教えて頂きました。
仕事のモットーは「頑張らない」と言う方には参加している高校生の目が点になりましたが、真意は自分の出来ることを出来る限りの力で頑張り、無理をして自分を追い込まないことであるというお話に目から鱗が落ちた思いがしました。
又、ある方の好きな言葉は「失敗は成功のもと」と話され、ひとまわり大きく成長できるチャンスが失敗にはあるとのお話に、何事も経験が大事なんだと改めて実感しました。
ある方は、「社会で働くという事は社会の歯車になる」と話され、そのためにマナーや礼儀を身につけ、苦手な事を素直に伝える事の大切さ、そして少しずつステップアップしながら働く意欲に頼もしさを感じました。
今回、親子参加の方も多くお子さんが真剣に話を聞き、自分の将来の参考になったと思います。親も当事者の想いを聞くことができ、支援者として何が必要なのかを考える良い機会となりました。
(参加者22名 育成会活動センター「いんくる」にて)